飲食店の看板・チラシはネット印刷で十分|3店舗経営者が実際に発注して分かった注意点
店の看板やチラシは、これまで付き合いのある印刷屋さんに電話して見積もりを取って、というのが定番のやり方でした。今も間違いではありません。ただ、急ぎで1点だけ作りたい、価格を比較して決めたい、というときは、ネット印刷の方が向いていると実感しています。実際に自店の屋外看板をネット印刷で発注した経験から、その勘所を書きます。
なぜネット印刷を選んだか
きっかけは単純で、新しい施策を始めるのに合わせて屋外用の大きな看板が1枚だけ急に必要になったことでした。街の印刷屋に見積もりを取る時間の余裕がなく、価格の目安もその場で知りたかったので、ネット印刷サービスに発注しました。データを整えて入稿してから、実際に店舗へ届くまで、数日というスピード感でした。価格も、事前にサイト上で仕上がりサイズと枚数を選べば見積もりが即座に出るので、電話でのやり取りなしに発注まで完結します。
飲食店の販促物は、「思いついたら今週中に出したい」という場面が多いものです。スピードと価格の見通しやすさは、想像以上に助かります。
唯一のハマりどころ:「塗り足し」
実際にやってみて、一番つまずきやすいと感じたのが「塗り足し」という考え方です。フチなしで印刷したいデザイン(看板いっぱいに色や写真が広がるようなもの)は、仕上がりサイズよりひと回り大きくデータを作っておく必要があります。この余白部分がないと、断裁の際にわずかなズレでフチに白い線が入ってしまいます。
逆に、看板の中の大事な文字やロゴは、仕上がりの端から余裕を持って内側に収めないと、断裁で切れてしまうリスクがあります。この「外側は広めに、大事な要素は内側に」という感覚さえ押さえれば、あとは各サービスのテンプレートに沿って作業するだけです。初めての方は、入稿前の「データチェック」機能(多くのサービスにあります)で必ず確認してから確定させることをおすすめします。仕上がってから気づいても遅いので、ここだけは面倒でも省略しないほうがいいです。
入稿してから届くまでの実際の流れ
私が発注したときの流れは、①仕上がりサイズと部数を選ぶ、②塗り足しを含めたPDFデータを作って入稿する、③自動のデータチェックを通す、④届け先を選ぶ(自宅でなく店舗を指定できます)、⑤決済、という順でした。特別な専門知識がなくても、テンプレートに沿って進めれば迷うことは少なかったです。請求書もオンラインで発行されるので、経費処理もスムーズでした。
それでも街の印刷屋が向いているケース
ネット印刷が万能というわけではありません。特殊な素材・変形サイズ・厚手の特殊紙といった、テンプレートの規格から外れる注文は、街の印刷屋や専門業者に直接相談したほうが確実です。また、今すぐ現物を見て相談したい、という場合も対面の強みがあります。私自身、標準的な規格の看板やチラシはネット印刷、特殊な仕様のものは付き合いのある業者、という使い分けをしています。
まとめ:まずは1点、試してみる
ネット印刷は、規格内のサイズであれば、価格の見通しやすさとスピードで街の印刷屋に引けを取りません。特に「急ぎで1枚だけ」「価格を比較してから決めたい」という場面では、選択肢に入れておく価値があります。最初は小さいサイズのチラシやメニュー表あたりから試してみると、塗り足しの感覚もつかみやすいと思います。